ホーチミンの一人旅で1番美味しかったのがコムタム。三日間滞在したベトナムで昼食は決まってコムタム一択。観光客で賑わうレストランも美味いが,地元の人たちが注文している屋台も同じく美味い。炭火で焼かれた豚肉に魚醤をベースとした甘いタレ。色とりどりの野菜と一緒に食べると,ベトナム料理うまいなーと思える。
コムタムは日本語で「砕けたコメ」という意味になり,ベトナム南部が発祥地。コメを故意に砕いてる訳ではなく,仕方なく砕けたコメを美味しく食べるために生み出された料理となる。
最近の遺伝子研究により,稲作の発祥は中国の珠江中流域ということがわかってきたようだ。この場所はベトナムのちょうど北側に位置しており,ここで収穫されたコメが南部に輸送される。悪路を通行する間に多くのコメが砕け,それをどのようにして美味しく食べることができるか・・・試行錯誤の末,コムタムという料理が生まれた。当時のベトナム人に感謝。
コムタムは日本のラーメンのように色々とトッピングができる。豚肉以外に,ソーセージみたいな加工肉みたいなものが色々とある。お勧めはシンプルに目玉焼き。目玉焼きと豚肉,野菜と一緒に砕けたコメを旨みのあるタレで食べる。これで十分だ。
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